ホンダは、2025年5月にSTEPWGN（ステップ ワゴン）を改良を実施し、2つの新グレードを追加しました。
2022年5月に現行型がデビューしてから初の商品改良となりますが、本記事ではその概要とポイントをご紹介したいと思います。
結論 新登場の「AIR EX」は一度チェックすべし
今回のマイナーチェンジでは特に「AIR EX」グレード追加により、ステップワゴンの商品性が大きく向上しているので、特に、内外装デザインやパワーバックドア、シートアレンジでセレナやノア/ヴォクシーに少し物足りなさを感じているユーザーはステップワゴンを一度検討してみてもいいかもしれません。
主な改良内容はグレード追加によるラインナップ強化
今回の改良で追加されたのは「AIR EX（ガソリン/e：HEV）」と「e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION」です。
現行モデルのステップワゴンは2022年5月にデビューし、すっきりしたデザインで上質感と親しみやすさを感じる「AIR」と、精悍な印象を与える装飾で高級感を演出する「スパーダ」という2系統のグレード構成となっており、それぞれに1.5Lガソリン仕様と、2.0Lのe:HEV（ハイブリッド）仕様を選ぶことができます。
特に、今回のマイナーチェンジで注目すべきは「AIR EX」グレードの追加により、もともとシンプルなデザインで、ライバルとなる「日産・セレナ」や「トヨタ・ノア/ヴォクシー」とは異なる個性で魅力的なミニバンでしたが、更に魅力UPしました。
次に各グレードごとの変更点を解説していきます。
AIR EX追加でSPADAとの装備格差を解消
今回の商品改良で最も大きな変化があったのはAIRグレードでしょう。
先にも述べ通り「AIR」はシンプルでクリーンな内外装デザイン、明るい内装色が特徴でしたが、装備面でもシンプルだったため、「SPADA」に対してはオプションでも選択できない装備が多く、どうしてもグレード格差を強く感じてしまい「AIR」のシンプルなデザインが気に入っていても少し選びにくいと感じさせる部分がありましたが、今回はその悩みを完全に解消するべく「AIR EX」では装備を大幅に充実化させてきました。「AIR EX」ではSPADA系のグレードにしか装備されなかった快適装備が標準装備となり、商品力と実用性を大きく向上。積極的に購入検討ができるモデルに仕上がっています。
「AIR EX」の主な専用装備は以下の通りです。
またAIR EX同士であれば、ガソリンとe:HEVでこれらの装備には差がないので、走りの質感や燃費性能、車両価格とのバランスで選ぶことができます。例えば、上質でパワフルな走りを求めるならe:HEVを、経済性を求めるならガソリン仕様を選ぶとよいでしょう。
BRACK EDITIONは黒基調のデザインで上質感と洗練された個性を表現
エアロパーツをまとい、洗練された高級感を演出する「SPADA」グレードには、最上級グレードの「e:HEV SPADA PREMIUM LINE」をベースとして黒基調のガーニッシュやダークメッキのアクセントパーツでさらに精悍になった「e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION」を追加しています。
ベースとなっている「SPADA PREMIUM LINE」は「SPADA」に対し、後席シートヒーター等の快適装備を強化、シート表皮にはレザーのような高級感と柔らかな手触りが特徴の「プライムスムース」にスエード調生地組み合わせた専用のコンビネーション生地を採用する等、さらに高級感を高めたモデルです。
e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITIONではブラックのドアミラーや専用カラーのホイールで上質感を強く感じさせるエクステリアデザインとなっています。
尚、ベースとなっている「SPADA PREMIUM LINE」にはガソリン仕様とe：HEV仕様が設定されてるのに対し、「BLACK EDITION」はｅ：HEV専用グレードとなっていることもポイントです。
「BLACK EDITION」の主な専用装備は以下の通りです。
グレードと価格
今回の改良により1グレード/6仕様が廃止、3グレード/6仕様の追加となり価格も変更されました。
主な変更点
- e:HEV AIR EX / AIR EX 追加
- e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION 追加
- e:HEV AIR 廃止
- 各グレード仕様（パワトレ×乗車定員の組合せ）の整理
まとめ
良い面
- 価格UPに対して標準装備拡充とラインナップの整理で商品力、競争力の維持向上を計った。
- 標準装備が充実し、装備の条件をそろえた場合、他社モデルに対しての価格差が小さくなった。
- AIR EXの追加により、デザインの好みでAIRかSPADAを選ぶことができるようになった。
- ホンダらしいスタイリッシュなデザインと実用的なシートアレンジが魅力的。
- AIRグレードの明るいリビングのような内装、シート生地はリラックスできる。
悪い面
- ラインナップ全体では約40万円の価格UP。
- 競合他社と比較して1500w給電やステアリングヒーターなどオプションでも選べない装備がある。
- 装備をシンプルにして、価格を抑えてMクラスミニバンが欲しいユーザーには不向き。
- e:HEV（ハイブリッド）に4WDモデルが設定されていない。
日本のファミリー層からは根強い人気があるミニバンでも最もアツい市場なので、各社力の入った商品が多いだけに、ミニバン選びは迷ってしまいますよね。特に子育てやライフスタイルの変化も考えると、なおさら後悔したくないようにしっかり選びたいところ。
今後も新型車速報を発信していくので、要望があればコメントお待ちしております。
最後までありがとうございました。
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